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2011年5月12日 (木)

文化とアートの時代へ(その1)

以上で見てきたように、新田沼政権の諸政策は、従来の社会・経済政策の常識を超えた、大胆な発想の下に展開されました。

 これによって、「平成明天」あるいは「新元明天」の日本は、平成前半の不機嫌な時代をなんとか脱して、同じように人口減少期であった平安期や江戸中期に匹敵するような、豊穣な文化を開花させました。
この時代には、さまざまな文化や新たなアートが生まれましたが、特に強まったのは3つのトレンドでした。

第1はいうまでもなく爛熟化。爛熟化というと、華麗で頽廃的なムードを思い浮かべがちですが、現代文化についていえば、科学技術文明の最先端を遊びやアートなどに応用していくことでした。

 例えば、家電やパソコンに代表される生産技術を、利便性や快適性といった本来の目的を超えて、新たな遊び道具に変えたり、その延長線上で新奇なアートに昇華していったのです。

こうした傾向は21世紀の初頭からはじまっており、IT技術は「ニンテンドーDS」や「Wii Fit」のような遊具を生み出して、家電商店街であった秋葉原を、日本一のホビー街、否、世界一のホビーカルチャーのに変貌させました。

 また若者文化には、コミック、アニメーション、ゲームの、 “コアゲ”文化ともいうべきものが広がって、アートの世界にも強く影響を与えました。現代アートの最先端に立った草間弥生、奈良美智、村上隆といったアーティストたちは、コアゲ文化の表現手法を積極的に取り入れて、幼さ、カワイイ、萌えといった心象風景を作品化し、国際的にも大きな注目を集めました。

かくして、21世紀の日本文化は、20世紀以来のコアゲ文化を継承しつつ、さらにIT技術を駆使して、日本の伝統や精神を再現することにより、日本発のネオ・ポップ・カルチャーとして育っていきました。

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